観光バス運転手初心者必見!排気ブレーキの上手いテクニックとは?

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観光バス運転手初心者必見!排気ブレーキの上手いテクニックとは?

出典 http://amd.c.yimg.jp

観光バスの事故が多く報道されている中、大型トラックや路線バスとは違い、人間を長時間乗せて走らなければならない観光バス。
荷物を運ぶのとは違い、人間を運ぶのは、結構気を遣わなければなりません。

人間の体は、特に頭が揺れると、車酔いを起こす人も少なくありません。
路線バスのように短い距離を加速~停止を何度も繰り返すのでしたら多少運転が荒くとも、車酔いは起こしにくいのですが、観光バスだけはそうはいきません。

車の運転の基本は、走る、止まる、曲がるの3点ですが、簡単なようでなかなか全てがパーフェクトに運転できる人は少ないのです。

そういった意味から運転操作の中に、ブレーキ(止まる行為)があります。
車酔いは、ブレーキのかけ方に癖があると、そのバスに乗った乗客は酔ってしまう確率が高く、不快感を与えてしまいます。

大型車両には必ず補助ブレーキとして「排気ブレーキ」が付いています。
この排気ブレーキをかける順序を間違えるとギクシャクする結果となってしまいます。

そこで、ブレーキをかけて完全に止まるまで、ちょっとしたコツで乗客に不快感を与えず、排気ブレーキを使って上手く停車させる方法がありますのでまとめてみました。

これからバスの免許を取って観光業務を本業にする方には必見ですよ。

乗用車のワイパーノブと同じハンドル左にあるが、機能は別物!

出典 http://blog-imgs-44.fc2.com

乗用車でいうワイパーノブと同じ箇所にある大型バスのノブは、これ一本で

「ワイパー作動」

「ハザードランプ(非常停止灯)」

「排気ブレーキ(+リターダ)」

の3つの機能をもっています。

ディーゼルエンジンに排気ブレーキがついてますが、いつ使うのが正しいのですか?
下り坂だけですか?荷が重い時だけですか?
スイッチをonにしたままにしてる乗り方される人もいれば、on offちょこちょこ切り替える人もいます。
荷物が無い時は、全く使わなくて大丈夫ですか?正しい使い方を教えて下さい

出典 http://oshiete.goo.ne.jp

という質問に、正しい答えを出す方は一人もおりませんでした。一番丁寧に答えてくれた
トレーラー乗務23年生さんは・・・

現在の排気ブレーキは二段式が多いですが、一般の排気ブレーキ(1)とリターダ(2)の2つ。
実車時はもちろん空車時でも積極的に使用します。空車とは言え車重は大概10トンは越えますので、排気ブレーキは減速という目的にはとても有用だし何より楽なのです。
排気ブレーキ使用方法はレバーをそのつどオンオフする人が大半だと思いますが・・・

出典 http://oshiete.goo.ne.jp

説明よりもっと分かりやすい運転動画

女性が運転しているから・・・?いいえ!女性のように「ふんわか運転」が基本です。

あくまでもフットブレーキの補助ですが、勘違いをしてほしくないのは、フットブレーキの次ではなく、フットブレーキを使うまでの事前ブレーキだという事を理解してほしい。

実際に大型バスに限り、ドライバーは次の動作で運行しています。


【完全に止まることが予想されている赤信号点灯時】

◆スピードを落とそうと思った瞬間に、排気ブレーキを先にかけ、スピードが落ちてきたらフットブレーキをかけます。

◆フットブレーキをかけるタイミングは、時速40㌔以下になればOKです。

◆完全に停車したらギアをニュートラルに戻し、排気ブレーキのレバーも戻す。

この順序がくるっていたりすると、ギクシャクする結果となってしまいます。
特に、大型二種免許を取得したばかりの人は、このブレーキ操作方法を完全にマスターすれば、一日も早く観光バスのプロドライバーとして活躍出来るのではないでしょうか?

出典 http://www.bus.or.jp

排気ブレーキの活用法

排気ブレーキはこんな時に使う!

フットブレーキを使うまでもない運転シーン。
では、どう行った時に使うのか?使っているのか?素人さんに分かりやすく説明します。

① 時速40㎞以上での走行時、スピードを抑えたいとき。

② 急な下り坂、緩い下り坂で距離が長い道路でスピードを一定に保ちたいとき。

③ 100m先で信号が赤になりそうなとき。

④ 一定速度で走行中、悪路に差し掛かる寸前のとき。

⑤ 直進道路からカーブに差し掛かる手前でスピードを抑えるとき。

⑥ 上記以外で、見通しの悪い個所を通過する時や、危険を察知した瞬間のとき。

フットブレーキではなく排気ブレーキを使うメリットとは?

フットブレーキを使う目的は、急に止まりたい時や信号機などで完全に停車する時以外は使いません。

では、フットブレーキしかなかったとしたらどうなるでしょう?

皆さんも自動車教習所で習った記憶があるとおもいますが、長時間踏み続けるとフェード現象がおきて、しまいにはブレーキが利かなくなってしまいます。

高速走行中の強いブレーキングや、長い下り坂での長時間のブレーキングすることにより起こります。
ましてや大型バスや大型トラックなどは10トン以上の車両重量がありますので、まずフットブレーキのみの運転なんて信じられません。

急坂や長い坂の時は、低速ギヤに落とすとともに、排気ブレーキをかけているのが現状です。

その上、フットブレーキをかけると必ず人間の体に感じます。
「ブレーキかけたな!」と。
しかし、排気ブレーキを使うと、乗客には余りブレーキをかけていることを悟られません。
それだけブレーキングの衝撃が少ないからです。

常に、排気ブレーキを意識していれば、バスの運転テクニックは向上しますよ!

排気ブレーキをかけている最中にフットブレーキをかけるとどうなる?

案外、素人さんであれば排気ブレーキの上に更にフットブレーキをかけると、強力にスピードが落ちると思いませんか?

実は、車両重量10トン以上になると、排気ブレーキの威力は半端ないくらい利きます。

実際に運転してみると、排気ブレーキをかけたままフットブレーキをかけると、スピードは落ちるどころか返って加速してしまいます。せっかくスピードが落ちているのに何もならないですよね。

ですので、運転テクニックとしては、必要に応じてギアを一速落とし、排気ブレーキをかけて更にスピードを落とし、完全に止まるなら最後にフットブレーキ。
完全に止まらないのなら排気ブレーキを解除する、といったことを繰り返すのがよろしいと思います。

出典 http://trafficnews.jp

初心者の運転動画


2:50で初心者にブレーキ操作を注意しています!

出典 http://tk.ismcdn.jp

今回は、バスの運転で最も重要なブレーキについて説明を致しました。

一般乗用車とは違った運転技術が多いことに気づいたでしょうか?

特に大型バスは、人命尊重ということで50人クラスの命を預かって運行します。

スキーバスの事故のように運転士が初心者として運行することはとても危険すぎますよね。

常にリスクを背負って運転していることを同時にご理解頂きたい。

そして、少しでもバスの揺れや運転荒さを乗客の皆さんが感じたら、遠慮なく運転士交代を勇気をもって申し出ていただきたいと思います。

現役バス運転士からのお願いでした。

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